とある簿記の先生(公認会計士試験の合格者)が、
「日商簿記1級に100%合格する方法を教えます。それは、来週から私の代わりに先生となって、受講生の前で授業をすることです。」
とおっしゃってました。
続けて、
「もしも、1週間後に本当に授業をしなくちゃいけなくなったらどうします?受講者からの質疑応答ありで。そりゃ、必死になって準備しますよね。だって、お金を払ってる受講生に”分かりません”って言えないですもん。準備するときに自分が分からないことがあれば調べて、しかもただ丸暗記していたら説明ができないですから、自分が納得できるまで理解して。その授業テーマに関することはパーフェクトな状態で授業すると思います。それを毎回繰り返していたら100%合格できますよ。」
とおっしゃってました。
紅緒も「なるほど、確かに」と思いました。
また、カリスマTOEIC講師の濱崎潤之輔先生の、
「分からないところをそのままにしていると、問題集や模試を何回解いても毎回間違え、本番でも間違えることになる。分からないところを納得するまで調べて、人に解説できるレベルまで理解していれば、模試でも本番でも間違えない。」
のメッセージともリンクしていて、とても納得しました。
TOEIC学習者で、実際に無料の勉強会で先生役をされた方がいまして、その方は、
「無料の勉強会とはいえ、他の人に間違った解説をするわけにはいかない。だから、その勉強会の日までに、分からない単語や文法が1つもない状態にして、質疑応答でもきちんと説明できるように、徹底的に準備しました。そうしたら、気付いたことがありました。成績を上げようと今までいろんな勉強会に参加してきましたが、ただ生徒として参加してきた今までよりも、先生役として自分が開催した今回の勉強会のほうが圧倒的に自分の実力が上がりました。」
とおっしゃってました。
自分だけでしたら、
なんとなくの理解のまま試験を受けて、点数が悪かったとしても、
「あんまり勉強してないから自業自得だし、しょうがないか」で済みますが、
他の人に対してでしたら、
「他人に迷惑はかけられない。あいまいな説明や嘘の説明をして、相手の点数が下がったりなんてしたら、しょうがないでは済まされない」
と必死になると思います。
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自分が100%合格したいと思ったら、自分が先生役となって、家族や友達を合格させましょう。
試験の結果は、
①自分も合格、家族も合格
②自分は合格、家族は不合格
③自分は不合格、家族は合格
④自分も不合格、家族も不合格
の4パターン。
③の、
「家族を合格させたんだけど、肝心の自分は不合格で」ってことは起きないので、家族や友達を合格させたなら、自分も100%合格できます。
ちなみに、紅緒が宅建や保育士を受けたときは、
「平均勉強時間が1000時間以上、合格率が10%以下の難関資格である日商簿記1級に100%合格できる方法があるなら、それに比べたら簡単な宅建や保育士は、120%受かれるはず!」
と思い勉強を始め、家族や友達ではなく自分の分身を作って、
「自分が先生役となって、絶対に”紅緒”を合格させてみせる!」と意気込みました。
そして、
「”紅緒”は知識ゼロの初学者だから、もっとかみ砕いて説明したほうが理解しやすいはず」のように、自分で自分の家庭教師をして、”紅緒”を合格させました。
もし、
「成績が上がらない」
「合格できるか不安」
と悩んでいましたら、
「自分ではなく、他の人を合格させる」気持ちで勉強したら、上手くいくと思います。