勉強してて、
「覚える量が多いから、少しでもいいからラクしたいなぁ」って思う時ありますよね?
そんな時、紅緒はラクするために、覚える量を増やすことにしてます!
今この話を聞いて、
「えっ、どういうこと?ラクするために増やすの?言ってること矛盾してない?」
と思った人もいるかもしれません。
今から説明します。
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紅緒が役者として台本を覚える時、2人の会話シーンで、
①相手のセリフ
②自分のセリフ
③相手
④自分
⑤相手
↓
中略
↓
⑯相手
⑰自分
⑱相手
⑲自分
⑳相手
のように、相手が奇数番号のセリフを10個、自分が偶数番号のセリフを10個、を言うシーンだとします。
この場合、紅緒は、
10個のセリフを覚えるために、相手のセリフを合わせた20個覚えます。
10個のセリフだけだと、いつまで経っても覚えられないからです。
だって、20個のセリフで全体が成り立つのに、10個だと飛び飛びで覚えていくことになるんですよ。
20個なら”線で”覚えられるのに、10個だと”点で”覚えていくことになります。
そして、やっとのことで10個覚えたとしても、
10個を正しい順番で言えないと思います。
⑫のセリフを言わないといけないのに、飛ばして⑭のセリフを言ったり。
”点で”覚えているからです。
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ここまでの話で、みなさんは重要なことに気付いたと思います。
自分の10個のセリフを一字一句間違えずに覚えることだけが大事なのではなく、そのセリフを言うべきタイミングで言うことも大事であることに。
しかも、ただ棒読みすればよいのではなく、感情を乗せて表現することも必要になってきます。
つまり、10個覚えることが最終目的ではなく、
10個のセリフを自分のものとして使いこなせることが最終目的になります。
これを勉強に当てはめると、
「頑張ってるのに覚えられない」
「覚えたのに問題を解けず、解説を読んだ時に”あー、そうだった”となってしまう」
という人は、テキストの太字になってる箇所だけを一生懸命覚えているのかもしれません。
また、”線で”覚えている利点は、相手がずっとヒントを言ってくれてる状態になることです。
相手がセリフ①を言ってくれたら、紅緒は絶対にセリフ②を言えます。
セリフ①がヒントになっているからです。
これも勉強に当てはめると、
問題文がセリフ①になっているので、絶対に答えの②が出てきます。
問題文そのものがヒントになっているからです。
これで、
「ラクしたいなら、覚える量を増やせ!」
の意味が分かってもらえたと思います。
役者として身につけたことが勉強でも生かせられ、
逆に、勉強で身につけたことが役者として生かせられ、
「勉強してて損することが一度もない」とあらためて思い知らされます。